ネットワークの資格取得方法

Ⅰ.Ciscoとは?

ciscoとは、アメリカのカリフォルニア州サンノゼに本社を置く、ネットワーク機器の開発販売会社です。

ネットワーク機器の開発を行う会社として世界最大の会社になります。そのあたりも後程詳しく学んでいきましょう。

 

皆様のご自宅にあるルータやモデム、ONUなどは、NTTのような日本の通信事業者やプロバイダーが提供していますよね?

 

なので、「Ciscoなんて見たことないよ!」と思うかもしれませんが、通信事業者が構築しているインフラや、オフィス内や店舗のネットワークなどではCisco製品がよく使われています

1.Ciscoの事業

Ciscoの主な事業はネットワーク機器の開発と販売です。スイッチやルータ以外にも、

・wifiアクセスポイントやワイヤレスコントローラ

・Web会議サービスやその端末

・IoT機器サービス

・次世代ファイアウォール、webベースで管理できるAMPと呼ばれるマルウエアの防止・分析サービス、Eメールセキュリティサービス

 

など多岐にわたります。最近では機器だけでなくサービスを幅広く提供しており、特にセキュリティに力を入れているようですね。

最近ではクラウド事業にも参入しています。

 

2.Ciscoのシェア

IDC JAPANが2019年7月に発表した、国内ネットワーク機器市場の2018年度のシェア調査結果です。

 

3.IDC JAPAN

日本国内にもかかわらず、Ciscoが市場の47.9%を占めています。

 

そのためCisco製品を扱うことができれば、国内のネットワークの現場の半分は知見を持ってアサイン(現場入り)することができます。

ですので、Ciscoが実施しているベンダー試験の一つ、CCNA(Cisco Certified Network Associate)を取得していると、ネットワークについての知識があるという証明になります。ベンダー資格ですが 今もなお 強い効力を持つのはこういった理由があるからです。

 

 

Ⅱ.CCNAとは?

 

1.世界共通基準の認定

「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」は、世界最大手のネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施する、ネットワークエンジニアの技能を認定する試験です。同社の主力商品であるCiscoルータ、Catalystスイッチに関する技術力の証明となるだけでなく、基礎的なネットワーク技術 (TCP/IPなど)を持つことの証明にもなります。

 

世界共通基準の資格であり、ネットワークの世界では最も有名な資格でもあります。

 

2.CCNAの受験者数は?

受験者数や合格者数は非公開ですが、1998年の日本語試験開始時には174人だった受験者数が、2004年には早くも8万人を超えたということからも、注目度の高い資格であることが伺えます。

 

3.CCNA取得のメリット

CCNAを取得すると、二重にメリットがあります。

 

1つは、世界に通用する資格を得ることで、ネットワークエンジニアとしての基本的スキルが備わっているということが証明できる点です。

 

もう1つは、自分自身のスキルチェックになるという点です。CCNA試験範囲は、ネットワーク の基礎を系統だって、とても丁寧に網羅しています。固定の業務をこなしていると、どうしても知識が偏ってくる場合があります。自分に足りない知識はないか、また得意な分野はどこなのか、客観的にチェックすることができます。

 

これは初心者からネットワークの勉強を始めたいと考えている方にも有効です。独学で勉強を始めようにも、ネットワークは世界が広すぎてどこから手を付けていいのか分からないという状況は多々あると思います。そんな時に、CCNAの勉強をすれば効率よくネットワークの基礎を学ぶことができるのです。

4.試験のグレードと分野

(1)試験のグレードは5種類

シスコ技術者認定には5つのグレードがあり、簡単な方から「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」の順です。その中で最もポピュラーなものがアソシエイトレベルに属する「CCNA」です。

 

(2)試験の分野は9種類

各グレードの資格はさらに次の9つの分野に細分化されており、それぞれ業務や業界に適した資格が用意されています。

 

・ネットワーク設計(デザイン)

・Routing & Switching(ルーティング&スイッチング)

・Cloud(クラウド)

・Collaboration(コラボレーション)

・Data Center(データセンタ)

・Industrial(インダストリア)

・Security(セキュリティ)

・Service Provider(サービスプロバイダー)

・Wireless(ワイヤレス)

 

(3)「CCNA」は8種類ある!

CCNAの試験には、上記の9つの分野のうちネットワーク設計以外の8つが用意されています。 中でも、特に実務に役立つ「Routing & Switching」が日本国内において、また海外全体においても一番人気の資格となっています。

 

今回はその「Routing & Switching」について、特に詳しくご紹介したいと思います。

 

5.CCNA Routing & Switchingの試験時間・出題形式・合格点

 

対象試験 ・200-125J CCNA v3.0 ならば1科目。

・100-105J ICND1 v3.0 と 200-105J ICND2 v3.0 の、計2科目。

試験時間 1科目 各90分
出題数 ・200-125J CCNA :50~60問

・100-105J ICND1、200-105J ICND2 :各45~55問

出題形式 CBT(コンピュータ入力)方式
合格点 非公開
前提条件 特になし
履歴書の表記 シスコ技術者認定 CCNA Routing and Switching

 

6.CCNA Routing & Switchingの試験範囲

2016年8月時点で最新バージョンであるv3.0の試験範囲は、次の通りです。

試験範囲についてさらに詳しく確認したい方は、リンク先の公式サイトをご覧下さい。

 

(1)200-125J CCNA

・LAN スイッチング テクノロジー

・ルーティング テクノロジー

・WAN テクノロジー

・インフラストラクチャ サービス

・インフラストラクチャ セキュリティ

・インフラストラクチャの管理

 

(2)100-105J ICND1

・ネットワークの基礎

・LAN スイッチングの基礎

・ルーティングの基礎

・インフラストラクチャ サービス

・インフラストラクチャの運用

 

(3)200-105J ICND2

・ネットワークの基礎

・LAN スイッチング テクノロジー

・ルーティング テクノロジー

・WAN テクノロジー

・インフラストラクチャ サービス

・インフラストラクチャの運用

 

7.CCNAの難易度は?

(1) 難易度と勉強時間の目安

CCNAは1か月間の新人研修の締めに取得するケースもあり、ある程度のネットワーク関連の基礎知識があればそれほど難しくはありませんでした。ただバージョンが上がるごとに難度が急上昇しており、それを補うためか下位資格(エントリーレベル)のCCENTが新設されています。現在は、未経験から毎日短時間の学習では取得までに何か月もかかってしまうこともあるようです。

 

8.CCNAの合格点と合格率は?

(1)合格点

公式には非公開となっていますが、試験終了後に画面に表示される合格ラインは800点~900点あたりのようです。1000点満点の試験ですから、かなり高い正答率が要求されます。

 

(2)合格率

こちらも公式には非公開となっていますが、かつてはCCNAの合格率は60%程度と言われていました。半数よりは多くの方が合格するというイメージでしたが、前述の通りCCNAはバージョン改訂ごとに難易度が急上昇しており、今では初級の資格と呼ぶには難しいものとなっています。

Ⅲ.ネットワークエンジニアの主な仕事内容

ネットワークエンジニアは、企業内で使用するコンピューターや電子機器同士をつないで、最適なネットワーク環境を構築し、それを運用していくのが主な仕事です。

クライアントの要望に加えて、「セキュリティはどうするか」「誰にどういった権限を与えるか」などを検討しながら、必要なネットワーク環境を用意します。

ネットワークエンジニアはプログラムを書くことは少なく、ルーターやLANケーブルといった「手に取って触れる」機器を扱うシーンが多いのもエンジニア職種の中では珍しい特徴です。

ネットワークエンジニアの業務は上流から順に「設計」「構築」「運用・保守」と分かれています。

「設計」ではどんなネットワークにするか要件定義をして設計書を作ります。

「構築」は設計書の通りに、実際に機器を接続してインフラを完成させることです。

そして、エンジニア未経験者でもチャレンジしやすいのが「運用・保守」です。

業務内容は、ネットワークやサーバーに不具合がないかをチェックし、その動作をクライアントに報告することや、監視ツールを使って故障やトラブルを発見し、対応することが主です。

基本的な業務はマニュアル化されていることが多いので、ITやネットワークの知識が少ない人でもスタートしやすいフェーズとされています。

 

ネットワークエンジニアは実際に手に取って触れる機器を扱う職種ですから、まずは何よりコンピューターの中身や周辺機器に興味があるかどうか。

そして、コミュニケーション能力や論理的思考がある人が向いている仕事と言えます。

他には、運用・監視フェーズでは、シフト制の勤務や夜勤があるので、体力に自身がある人も向いているかもしれません。

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